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定時制高校の中はどんな感じ?夜間の学校のクラスや生徒の実態を紹介

学校現場
画像出典:photoAC

最近は特色ある高校がメディアで取り上げられるようになりました。

従来の私立学校が自校の特色を強めたり、
不登校経験のある生徒でも通いやすいような取り組みがあったりと、
様々な学校の存在が認知され始めました。

しかし、以前からある
夜間に授業を行う定時制高校も一定の需要があります。

私立高校の定時制もありますが、
多くは公立であることが多いです。

定時制高校に在籍していた、働いていたという人も多くはないので、
学校生活がどうなっているか気になる人もいるのではないでしょうか。

今回は、定時制高校の実態を紹介していきます。

定時制高校への進学を考えている人は、
ぜひ読んでみてください

夜間の定時制高校はどんな感じ?

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定時制高校の学校の様子を、
全日制高校と比べながら、いくつか紹介していきます。

クラスがある

定時制にもクラス(学級)があります。

1日4コマほど授業をしますので、
その時間はクラスメイトと一緒に授業を受けます。

授業の間に休み時間があるので、
その時間でおしゃべりをすることもあります。

ここは全日制と似ていますね。

給食がある

定時制高校にも給食はあります。

夜間なのになんで?
と思われるかもしれません。
もちろん、お昼の給食ではありません。

夜の時間に授業をするので、
夕方に給食の時間があります。
食堂に給食を用意してもらっている場合が多いので、
食堂で食べることになります。

日中働いている人にとっては、
夜の授業に集中するためのありがたい時間ですね。

給食費は事前に月単位で事前に支払う高校が多いです。

いろんな人がいる

定時制高校には幅広い年代の人が通っています。

また、様々な事情や経験がある人が通っています。

これは次章で詳しくみていきましょう。

入学する時期も、
4月に入学(進学、編入)する人もいれば、
年度の途中で転学する人もいます。

どんな人達がいるの?

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定時制高校では、全日制の高校にいると出会いにくい、
様々な背景をもった人と会うことができます。

中学を卒業してすぐの人

中学3年生で、中学卒業後の進路を決めますね。

全日制高校や通信制高校に進学する人がほとんどですが、
定時制高校を第一志望にして、定時制に進学する生徒もいます。

朝起きるのが苦手だったり、
長時間の勉強(1日6,7時間授業)が苦手だったりして、
夜4時間授業の定時制を選ぶ人もいます。

高校生からアルバイトができるので、
定時制に進学して日中はアルバイトをしている生徒もいます。

別の高校から転校してきた人

全日制に進学したけど、自分には合わなかった、
前の学校で嫌なことがあったから、という事情があって
定時制に転校する人もいます。

転校の場合、年度の途中でも転入できます。
その場合、前の学校で取得した単位(授業)が引き継がれるので、
授業の取り直しはしなくて大丈夫です。

仕事をしている人

日中仕事をしていて、仕事後に通う生徒もいます。

中学校卒業から社会人になった人、
高校を中退して社会人になった人など、
働き始めたけど高校に通いたい人です。

定時制でも高校卒業の資格をとることはできます。
高卒資格を得て学を上げたり、転職を有利にしようという人は多いです。

中卒だと就ける職が限られているという現状なので、
せめて高卒までの学歴はほしい、と感じている人が多いです。

昔高校を卒業しなかった人

10代、20代だけでなく、
60代前後やそれ以上で定時制高校に通っている人もいます。

まだ中卒で働くことが珍しくなかった頃、
義務教育を終えて働く選択をし、高校に通ったことがない人もいます。

そのような人達が職を引退(定年退職)して、
定時制高校で学ぶこともあります。

その他

現代では日本社会全体で中学生の不登校の人数や、
外国籍の生徒の人数が増えてきました。

そのような生徒達は全日制高校への進学を選ばず、
定時制に入学することもあります。

似たような立場の生徒が集まりやすいので、
無理に全日制に通うより過ごしやすいかもしれません。

先生はどんな人?

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公立の定時制高校の場合、
学校教員も公立の全日制高校と同じく公立教員です。
公務員という立場も変わりません。

各科目の授業を行う必要があるので、
基本的に全科目の教員が1つの学校に在籍しています。

ただ、クラス数が少ないため、必然的に授業数も少なくなるので、
実技教科の担当教員は非常勤教員であることも珍しくありません。
(もちろん、校務もあるので実技教科でフルタイムの教員もいます。)

国語、英語、数学、理科、社会のような科目は、
授業数も多くなるので、その科目の教員が2,3人いたりします。
同じ科目の教員でも、分野ごとに担当が分かれていたりもします。

また、定時制は夜に開校しているので、
小さなお子さんのいる家庭の教員は勤めにくいです。
そのために、若い年代の教員や、年配の教員(子どもの手がかからなくなって夜家庭にいる必要がない)が多くなってきます

定時制をおすすめできる人

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多くの中学生は全日制の高校に進むことが多いでしょう。
(最近では通信制の高校も選択肢として広がってきました。)

しかし、定時制高校への通学が合う人もいます。

通っている生徒の特徴から
おすすめできる人を挙げると以下のようになります。

  1. 大人数や全日制学校の雰囲気が苦手な人
  2. 時間はかかっても自分のペースで高校卒業をしたい人
  3. 日中働いたりやりたいことがあって、夜の授業がいい人

今は多様な学び方や学校の形態が増えて、
日中は学校の通っていないと白い目で見られる
ということも少なくなってきました。

中にはメタバース空間で学んで、
オンライン上での学習で出席を認める
という取り組みも出始めました。

中学生や高校生が自分に合った環境に身を置いて、
将来の選択肢を増やしてもらえることを願っています。

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