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教員の有給は何日ある?臨時採用でも取れる?先生達の休みの仕組みを元教員が解説

学校現場
画像出典:photoAC

最近、部活動問題を始め、教員の長時間勤務など働き方が見直されてきています。

教員は忙しいイメージがあるけど、
有給休暇はあるの?とれるの?
と思われる人もいると思います。

この記事では、
教員の有給休暇について、元教員が解説します。

これから教員になろうとしている人、
臨時的任用講師として学校で働こうとしている人にとっても
参考になる内容です。

教員にも有給休暇はある?

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結論からお伝えします。
教員でも一般企業の社員のように
有給休暇があります

教員の場合、
有給休暇のことは年次休暇という名称になっており、
略して年休(ねんきゅう)と呼ばれています。

以下、有給休暇のことを年休として表記していきます。

講師に年休はあるのか?

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学校では教員採用試験に合格して正式採用されている教員と、
非正規雇用だけれどもフルタイムで働いている
臨時的任用講師(臨任)の人がいらっしゃいます。

臨任講師でも年休はあります
公務員として勤務されているので、給与や待遇は正規採用教員とほとんど変わりません。

教員の年休の基礎知識

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この章では年休についてのルールをお伝えします。

内容としては、

  • 年休の日数
  • 年休の付与
  • 年休の使い方

について解説していきます。

年休の日数

教員の年休は、1年に合計20日与えられます。

臨任講師も同じく、1年に合計して20日分与えられます。

年休は1年間で使い切れなかった分を20日を限度に、
翌年度に繰り越すことができます。

ただし、2年を経過した分は、時効でなくなってしまうので、注意が必要です。

年休が付与されるタイミング

正規採用教員の場合、4月当初のタイミングで
1年間に取得できる年休20日分全部を付与されます。

臨任講師の場合、
半年契約や1年間の契約で違いもでてきます。
年度当初で15~20日付与される場合もあれば、
上半期で10日、下半期で10日という場合もあります。

契約の期間や自治体によっても違いがでてくるので、
教員としてお勤めを考えている人は
ご自身の自治体の規則を確認することをお勧めします。

いずれにしても、上半期で10日分の年休はあるので、
正規教員も臨任講師も
夏休みに年休が取れないという事態は避けられます。
(それまでに使い切らなければ…)

年休の使い方

自治体によって多少違いがありますが、
年休は1時間単位または30分単位で使うことができます。

丸1日休みの場合は、年休1日分を取得します。
この場合、残っていた年休の日数から1日分が引かれます。

もし年休を1時間使う場合、通常の勤務時間より1時間短くなります。
この場合、残っていた年休の日数から1時間分が引かれます。

例えば、残りの年休日数が20日の場合、
1時間分使ったら残りは19日と7時間(6時間45分と計算をすることもあります)になります。

児童生徒が帰宅した放課後に、定時まで働かず帰宅する場合に、細かく年休を使うときもあります。

また、家庭をもっている教員は、幼児が発熱したときに保育園に急遽迎えにいくこともあります。
そんなとき年休を使った早退する人もいます。

ボーナスへの影響

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教員には半年に2回ボーナス(賞与)をもらえるタイミングがあります。

年休を取った分、ボーナスでもらえる金額は減るんじゃないの?
と心配される人もいるでしょう。

結論を言うと、
年休の取得日数では、ボーナスの金額は変わりません

ボーナスは基本の月給で計算されるので、
年休で休んだ日数はカウントしません。

ただし、病気休暇やその他の休暇の場合、
ボーナスでもらえる金額に影響することがあります。

病気休暇中のお金のことに関しては、
別記事で解説していますので、合わせてご覧ください。

その他の休暇制度

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教員にも年休の他に、
産休や育休、結婚休暇、看護休暇など
一般の労働者と同じように取得できる休暇もあります。

また多くの自治体で
夏季休暇を設けています。
夏季休暇はだいたい5日の場合が多いです。

児童生徒が夏休みの7,8月に
年休と夏季休暇を合わせて長期休みをとる教員は多いです。
というよりほとんどの教員がそうしています。

他にも自治体独自で設けている休暇もあります。
例として、埼玉県では「マイリフレッシュ」という休暇があります。
福利厚生の1つで、年間で3日取得できます。
施設の利用料割引制度もあるので、それを使ってリフレッシュしてね、という主旨があります。
(別にただ家にいるだけでもいいのですが。)

終わりに|教員も有給休暇がある

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教員も民間企業の社員のように
有給休暇(年次休暇)があり、
自由に休む権利があります。

ただ、毎日担任や授業をしなくてはならないので、
気軽に取得できないのが難点です。

フィンランドでは教員が休みを取りやすいように、
2学級に1人の割合で副担任がいます。
そういう体制ができれば、日本も教員になりたい人が増えると思うのですが。うーん。

フィンランドの教育について書いた記事もあるので、
よければご覧ください。

また、教員へ転職を考えている方は、
公立学校だけでなく、私立の学校への転職という選択肢もあります。
私立学校を専門にした転職サービスを1つ紹介します。

EMPS」という私立教員を専門としている転職エージェントです。
自分で求人を探さなくても、条件を伝えれば自分に合った求人を担当者(エージェント)から紹介してもらえます。
登録は無料ですし、特にデメリットもないので、忙しくて時間のない人におすすめです。

少しでも多くの方が教員という仕事に興味を持ってもらえると嬉しいです。

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