以前からよくいただく質問の一つに、こんなことがあります。
「高校生なのですが、大学卒業後に文部科学省に入って日本の教育を変えたいです。今から何をすればいいでしょうか?」
高校生からそんな立派なこと考えてる人達がいらっしゃるとは!?
早くから日本の未来のことを考えていてとても感心します!
高校生でなくても、いつか文部科学省に入省したいという人向けに、
筆者の意見をお伝えできればと思います。
すでに文部科学省に入省するための準備を始めていて、
試験勉強を始めたいという人は、
こちらの「アガルートアカデミー」の講座をおすすめします。
多様なカリキュラムを取り揃えていて、公務員試験の二次試験対策してもらえます。
オンラインで受講もできます。
文部科学省の採用ルートとは

文部科学省(以下「文科省」と表記)の職員として働くためには、
- 国家公務員試験に合格し
- 官庁訪問で文科省から内定をもらう
という採用ルートを通る必要があります。
国家公務員の種類、公務員試験の基本内容は
別記事にまとめてあるので、こちらをご覧ください。
文部科学省ならではの試験種

国家公務員と聞くと、法律や経済を勉強してきた人達を思い浮かべるかもしれません。
しかし、それ以外にも技術系と呼ばれる分野で国家公務員試験を受ける人達もいます。
(法律や経済、教育学の試験などで試験を受ける人達は事務系と呼ばれています。)
文部科学省では、「数理数学・物理・地球化学」「化学・生物・薬学」といった試験を受けた技術系の方々も採用しています。
また、新たに施設系という職種も増えたようです。こちらは「工学」の試験区分に関係しています。
試験の種類については、筆者が人間科学という分野で受験した経験を記事にしているので、
こちらも合わせてご覧ください。
高校生・大学生(1,2年次)のうちにやっておいた方がいいこと

ズバリいいます。
自分が今やりたいことをやっておく!!
です。
「今から何を対策すればいいのかを教えてくれ!」
「ライバルに勝つために遊んでいられない!」
と思った人達もいらっしゃるかと思います。
それを承知のうえで言っております。
では、なぜ高校生・大学生(1,2年次)に真剣な公務員試験対策はいらないのか、
筆者の考えをお伝えします。
筆記試験対策は今までの経験に影響しない
国家公務員試験はだいたい試験日の1年くらい前から対策を始めることになります。
一般教養は普段馴染みのない数的推理の対策がメインになります。
(英語は普段から触れておくと少しは楽です。)
また、専門試験は大学で勉強していれば有利ですが、
試験種が多く、自分が得意なものを選んで受験できます。
文科省は他の省庁と比べて、多くの試験区分から採用を行ってます。
ですので、自分の興味関心を広げられる高校生や大学生の時は、
公務員試験のためだけに時間を費やすのではなく、
自分の知見を広げることに時間を使ってほしいです。
むしろその方が入省した後に他者の視点から世界を見られるようになります。
面接試験で深みが出る
公務員試験でも面接試験は避けて通れません。
学生時代に力を入れたこと(ガクチカ)を質問されたとき、
「公務員試験の勉強のみをしていました」
という人は採用にプラスになるでしょうか。
それよりも、アルバイトでもボランティアでも、
自分の可能性やスキルを広げるために行動した人のほうが、
一緒に働きたいと思われる、と筆者は考えます。
私自身も二次試験を通過できた理由の一つが、
面接でいい印象を与えられたからだと思っています。
1つのアルバイトの話で面接時間の半分以上を使っていました。
興味をもってもらった証拠だと思っています。
社会人からでも中途入社の可能性がある
一般の転職サイトにも中央省庁の中途入社の募集がされていたりもします。
省庁のHPにもキャリア採用として、一般企業からの転職者を受け入れる体制を取っています。
以下は経済産業省の例です
公務員でも中途入社がめずらしくない時代にきています。
学生の時点で最初から省庁一択で考えなくても、
自分の興味ある分野に進んでみる。
それでも国家公務員がいいと思えれば、
途中からでも遅くはなさそうです。
まとめ|自分が興味のあることに全力で取り組む

- 筆記試験対策は今までの経験に影響しない
- 面接試験で深みが出る
- 社会人からでも中途入社の可能性がある
という理由で、高校生・大学生のうちは、
試験対策よりも自分の興味あることに挑戦してみることをおすすめします。
高校生や大学生のうちにしかできないことの方が多い気がします。
就職に関しては30代になってからでも、いくらでも方向転換がききます。
私自身も紆余曲折経ていろいろな仕事を経験してきました。
ただ、学生のうちから将来の夢を強く持つことは、とっても素晴らしいことです。
どのような道をたどろうと、応援しています。
また、筆者が国家公務員試験の二次試験を受験した体験を記事にしているので、
よければそちらもご覧ください。
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