こんにちは。
急激に気温が上がって(5月なのに)真夏日が続いているので、
毎日あずきバーをおやつに食べています、きくみちです。
あずきバー、噛み砕くのに時間がかかりますが、それがクセになりますね。
最近は教員の労働問題が多方面から取り上げられるようになりました。
公立小中学校の教員不人気が止まらないので、テレビも政府も問題視してくれていますね。
中でも長時間労働が一番取り上げられているような気がします。
(この問題の解決は、人件費を増やせば大方解決できるのですが…)
(ちなみに、フィンランドの小学校は1クラスに児童は20人くらい在籍して、2クラスに1人の割合で副担任が配置されています。2014年に筆者が現地で確認済。)
テレビの報道などもあり、教員として働くことのネガティブイメージが強くなってきたためか、教員採用試験を受ける人数も減ってきています(少子化の影響もあるでしょうが)。
ただ、教員を目指す学生とは別の理由で、教職を続けられない(続けたくない)現職の方は多いです。
なので今回は、世間一般で、あるいは別のブログで言われているような教員の不人気理由とは別に、学校で働いたからこそ分かる、教員の辛さ、それに起因する病気休暇をとる教員について書いていきます。
もし、現在教員として働いている方に読んでもらえていたら、「この辛さは自分だけじゃなかったんだ」と少しは気が軽くなるような記事にしていきたいです。
筆者の教員としてのキャリア(短いですが)については、こちらの記事をご覧ください↓
教員の病休率と負のサイクル

病気休暇(略して「病休」)とは、健康上の理由で仕事を休む際に申請する休暇のことです。文部科学省は、平成29年から令和3年までの5年間を通した、精神疾患による病休を取得した教員の数を公表しています。
これによると、令和3年度の病休の人数は過去最多とのことです。
また、担任をしている教員が病休になると、新たに担任をしてくれる教員を配置する必要が出てきます。ただ、教員の数が足りず、他の教員複数でその学級を取り持つ状態が増えてきています。
なかには、新しい担任が見つかっても、続けることが困難になり、1年で4回も担任が代わった例もあるようです。
教員が減る→各々の負担が増える→体調を崩す→教員が減る
という負のサイクルとなってしまっています。
長時間労働と病休

まず、世間で一番問題視されている、教員の長時間労働との関連性から、病休について考えていきます。
教員の仕事量
教員が長時間労働をしなくてはいけない理由は、一人一人が抱えている仕事量が勤務時間内で終わらないほど多いからです。そうはいっても、文科省から義務づけられている必要性を感じないもの、校長の各教員に課す仕事分担が下手、表面上の会議のためだけに資料を用意する等、様々な要因があることも事実です。また、授業準備など個人の裁量に由るところでは、パソコンを使わず手書きにこだわって業務量が多くなるなど、有効性を考え直す働き方も存在します。(その教員は無理がたたって倒れてしまったとのこと。)
長時間労働の影響
では、長時間労働が病休を増やす一番の原因であるかというと、私はそうは思いません。確かに、誰でも長時間労働は嫌です。家族との時間を取れないし、趣味の時間も取れません。土日も勤務している人もいますからね。もちろん、休憩が取れずに、体に負担がかかり、体調を崩す人もいます。ただ、教員をやりたくない、退職する理由としては大きいですが、病休までいくかということを考えると、少し違う気がします。
教員として働いている人のほとんどは、長時間労働を覚悟の上で勤務しています。また、教員として働くことを楽しんでいる人は、長時間労働でも元気が持続する人ばかりでした(そういう人達だからこそ続けられるということもありますが)。当たり前ですが、そういう人達も仕事に対して文句を言うことはあります。毎日です。
職員室の様子
ただ、「子どものためになる」と思えるような業務には時間をかけてもやるべきだ、と考えている人が多いので(むしろそれが楽しい?)、勤務時間オーバーを仕方ないと捉えていました。あとは、何人かの教員で一緒に作業をすることもあるのですが、特に年代が近い教員同士だと、夜遅くでも楽しく喋りながら作業することもあります。私が教育実習でお世話になった実習校の先生は、初任の頃は夜21時退勤だったけど、同僚も同じ境遇だったから続けられたし苦ではなかったと話していました。
あくまで私が勤務していたときの印象ですが、同僚と仲がよかったり、教員であることに自信を持った状態で、効率のいい仕事の進め方ができれば、病休の大きな原因にはなりにくいかなと思いました。(同僚と仲がよければ、辛くなる前に助けてくれもしますからね。心配の声かけをしてくれたりなど。)
裁量と責任の大きさと病休

次は、裁量と責任の大きさとの関連から、病休について考えていきます。
学級担任の責任
日本は基本的に担任は一人です。そして小学校は特に、担任が自学級の授業を行うことが大半です。自分の行いで学級の児童生徒の全てが決まってしまう。隣についてくれる人もおらず、何かあったときは全て自分の責任です。自分の目が教室全体を見れていればまばいいものの、体調を崩した児童を保健室に連れて行ったり、清掃時間に見回りに行っていた際にトラブルが起こることなど往々にしてあります。トラブルの内容や程度によっては保護者に電話する必要も出てきます。教員に成り立ての人は特に、「研修やルール化されていることが少ないのに、ここまで自分に責任を押しつけられるのか」と思ってしまうでしょう。
学級担任のプレッシャー
また、私もそうでしたが、「担任である以上1年間は勤め上げなければいけない」というプレッシャーは大きいです。一般企業でも4月~3月で一区切りかもしれませんが、担任が途中で代わったら、児童生徒に大きな迷惑がかかる、という思いがある以上、途中で降りてはいけないという意識はかなり強いです。そのため、本当は仕事が辛くて途中で辞めておいた方がいい状態なのに、児童生徒に迷惑はかけられないと我慢を続けてしまい、結果体を壊してしまうということは大いにあります。(私は半期で終わりましたが。)
こうなる前に、辛くなったらまず1,2日休むことがいいですね。その日は他の教員の負担にはなりますが、病休になるよりは絶対にましですから。
またこういう状態も、同じ学年の同僚が助けることはできますし、同僚の仲がよければ「多少の失敗は許容範囲」という雰囲気も作れるので、プレッシャーを減らすことができます。
児童、生徒の関係と病休

3つめに、児童、生徒との関係性の関連から、病休について考えていきます。
児童生徒対応の負担
当たり前ですが、学級には教員の注意を頻繁に受ける児童生徒が何人かいます。どこでも笑。だから教員もストレスがたまります。けれど、それだけで病休になることはほとんどないです。ただ、いわゆる”荒れている”学級や学校では、心身の負担が大きくなります。こちらが手を尽くしても、改善しないどころか悪化していく場合が多いのではないでしょうか。ひどいときには自分に向けた罵りの言葉を言われたりします。それが原因で病んでしまったり鬱になる場合もあります。
児童生徒対応の影響
ただ、これも病休に入ってしまう要因ではありますが、大きな割合を占めるかと言われれば、そうではない場合の方が多いのではないか、と勤務した経験から思ってしまいます。
学級や学年が荒れていたら、学年の教員が一丸となってその対応を考えますし、問題となってる児童生徒には他の教員も注意深くみていく体制をとっていきます。教員同士が協力し合えれば、児童生徒の問題行動に耐えられず後ろ向きになるということは案外多くない印象を持っています。
私が直接聞いた話ですと、代々荒れているで地元では有名な小学校に勤めていた方は、授業が成り立たないくらい荒れていて、児童の対応には手を焼いて苦労が絶えなかった職場でした。しかし、教員同士は仲がよくて働きやすかった、とおっしゃっていました。
なんでも教員同士で休日にバーベキューに行くくらい仲がいいとか。
保護者との関係性と病休

4つめに、保護者との関係性の関連から、病休について考えていきます。
保護者対応の負担
最近はメディアで取り上げられることは少なくなりましたが、以前はモンスターペアレントと称されたように、保護者からのクレームは多くあります。児童生徒の下校後に、まずは保護者対応でやるべきことを片付けるというように優先順位高めで仕事をする教員も多いのではないか。
教員によって態度が変わる
私の場合は、受け持った児童の親から、前年に「女性担任と合わないから次年度は若い男性を担任にしろ」と要望があったようです。
また、私は男だったので、保護者面談などで児童の母親達にかわいがってもらっていたと思いますが、若年女性教員のなかでは、「子どもを育てたことがない人に教育の何が分かるの?」と言われた人もいたようです。
悪い場合には、自分や我が子への要望を押しつけるだけでなく、自分に話し相手がいないから、ストレスのはけ口がないから、その相手を担任にしてもらおうと言わんばかりの罵倒や話の筋が通らない文句があったりします。
「この親と1,2年は付き合っていかないといけないのか…」という思いは相当負担になります。
同僚の教員との関係性と病休

最後に、同僚教員との関係性の関連から、病休について考えていきます。
はっきり言ってしまいますが、私の経験上、職場の教員同士の仲の良し悪しで病休に入る人が大きく増減すると思っています。
同僚の教員の影響
今まで見てきた病休の要因も、教員同士の仲がよかったりフォローし合える関係性ができていれば、悩みを打ち明けることができ、だいぶ気持ちを保つことができます。(それでも、だましだまし何とかやっているという状態ではあるのですが…)
逆に、教員同士の仲が悪かったり、協力体制が取れていなければ、それだけで負担に感じますし、保護者や児童生徒のことで助けてもらえず、気持ちが病んでる中で無理して勤務を続けた結果、病休に入ってしまいます。
小中学校は学年単位で動くことが多く、中学校よりも学年の学級数が少なくなる小学校は特に、学年主任との関係で勤務のしやすさが大きく変わります。(かくゆう私も学年主任が大きな原因で続けられませんでした。)
管理職や同学年の教員
管理職が間に入って改善を図ってくれればいいのですが、事なかれ主義なのか、あえて触れない場合が多いのではないでしょうか。(それが病休や退職のリスクがあると分かっているにも関わらず。)それどころか、辛くて今にも辞めそうな状態なのに、「ここで諦めるともったいない」「他の仕事と比べると弱音を吐いている場合じゃない(←教員しかやってこなかったやつに限って言ってくる)」等、“お前が変わればいい”という理屈で言ってきます。原因を作っている学年主任の行いを知っているにも関わらず。
学年主任だけでなく、同じ学年を担当になった教員や同じ教科を担当する教員の影響も大きいです。ただ単に考えが合わない程度ならまだいいのですが、陰口を叩いたり、仲間はずれにしたり、人を見下したような言動や行動をするような奴もいます(本当に子どもと変わらない!って思うほどに)。
そんな奴を無視して仕事ができればいいのですが、業務上絶対に関わらなくてはならないため、否が応でもコミュニケーションを取らなくてはならないです。
そして仲が悪いことで足並みが揃わずコミュニケーションもうまくとれないことで、一般企業の職場内いじめと大きく違うのが、「児童生徒に迷惑をかけてしまう」「子ども達のためにならない」と、子どもへの責任感から自分を責めてしまう、適当に流すということができない、という枷があることです。児童生徒へのあるべき対応とのギャップを感じてしまい、気持ちが折れてしまいます。
筆者の経験上、児童生徒への責任感の強い人ほど、同僚の教員ともめ事を起こしちゃいけないと思い、我慢されている気がします。
まとめ(筆者主観)

いかがでしたでしょうか。
細かな違いは職場によってあると思いますが、教員をしている方には少なからず共感していただけることかと思います。
元々教員になろうとしている方々は、長時間労働や児童生徒対応の難しさも予め覚悟の上で務める人が多いです。労働環境の悪さをはねのけられる人も多いです。
それを打ち砕いてしまうのが、皮肉なことに、同じ?志をもった同僚の教員でもあるのです。
教員は他の会社員と違って、「何のために働いているんだっけ」というアイデンティティの問題は起こりにくいと思っていて、それが営利企業と比べての良さだと思っています。子どもの未来をつくっているという意識は確かにやりがいを感じます。しかし、そのやりがいが感じなくなってしまうほど、職場環境が悪かったら、反動が大きくなってしまうというのも分かりました。「子どものため」という意識は、労働苦を跳ね飛ばす希望である一方、同僚仲に左右される諸刃の剣になり得ることも。
今辛い思いをして教員を続けている人へ

病休に入る教員が多いことと比例して、病休に入る一歩手前で踏ん張っている教員もいらっしゃると思います。それではなく、毎日辛くて辞めようと思っている人も多いはずです。ただ、先にも書きましたが、「一年間勤めないと児童生徒に迷惑がかかる」「今辞めたら退職までの間、他の教員から白い目で見られてしまう」と思って、辛い体に鞭打っている状態でしょう。
もし、教員をすぐに辞めたいけど、子どもや教員との関係性があって辞職を言い出せない、という状態でしたら、「退職代行」というサービスを使うといいでしょう。職場に行かず、退職までの手続を行ってくれます。
今は何社かが退職代行を行っていますが、代表的なものを一つご紹介します↓↓
「退職代行ガーディアン」は、東京労働経済組合が運営しているサービスです(東京の人しか利用できないわけではないですよ)。民間企業が運営しているサービスよりも安心して申し込める人が多いのではないでしょうか。
料金も29,800円(他と比較しても良心的な値段)で依頼することができ、他の退職代行サービスでみられるような追加料金もないです。電話だけでなく、LINEで相談できることもメリットです。(HPに表示されているツイッターが2020年以来更新されていないので不安になりますが、HPの記事の更新は随時行われているのでご安心ください。)
最後に
休職することをためらってしまう人もいらっしゃいます。
そのような人に向けて、肩の力を抜いていいんだよ、という気持ちで書いた記事があります。
よければご覧ください。
どうしても誰にも相談できない、けれど誰かに相談したいという人は、当サイトの
をお使いください。私ができる限り返信いたします。共感とエールを込めて、相談してくれた方の力になれるよう努力します。
今辛い思いをしながら働いている人が、少しでも少なくなれば幸いです。
皆さんどうか無理なさらずに。
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