「職場に行くのが辛い。」
「明日が来ることを考えると苦しくなる。」
そんな思いで働いている先生は多いのではないでしょうか。
教員の病気休暇は以前より身近になってきました。
辛い思いを抱えて働く人は年々増えてきています。
この辛さを誰かに相談したい、聞いてもらいたい、
でも職場や周りの人に相談できない…
「心身がしんどいけど、休みをとっていいの?」
「医師の診断書をもらうまでに、長い時間がかかるんじゃない?」
こういう状態に置かれている先生も多いのではないでしょうか?
この状態、放っておくとストレスによる大きな症状が出てもおかしくありません。
心身の状態を誰かに相談したい人、すぐに医師の診断書がほしい人は、
オンラインカウンセリング
またはオンラインクリニック
のご利用をおすすめします。
インターネット上で申し込みから相談までが完結します。
オンラインクリニックは診断書を発行してくれます。
「教育委員会の相談サービスを利用するのはちょっと気が引ける…」
「教員経験者じゃない人に話を聞いてもらいたい」
という人達にもおすすめです。
・病気休暇の制度
・オンラインカウンセリングのメリット
・オンラインカウンセリング(クリニック)の様子
・オンラインカウンセリングの注意点
オンラインクリニック「かもみーる」では、心療内科の医師がオンラインで診断してくれます。
家の中だけで完結するので、職場や児童生徒に情報が漏れることはありません。
教員が病気休暇に入る主な理由については、こちらの別記事もご覧ください。
筆者について
名前|きくみち
公立学校に勤めていて、心身の不調で病気休暇を経験する。
休職にあたってオンラインクリニックで診断をしてもらう。
継続的な診療(カウンセリング)で症状がよくなる。
※この記事では
・オンラインでの相談サービス全般を「オンラインカウンセリング」
・オンライン心療内科・精神科を「オンラインクリニック」
と表記します。
休職には医師の診断書が必要
病気休暇とは、福利厚生に含まれる特別休暇の一つです。
心身の不調があって、仕事を休む際に取得します。
ちなみに、風邪をひいて仕事を休むときも取得することはできます。
しかし、心身の不調で(病気休暇として)5日以上の休みをとる場合は、医師による診断書が必要になります。
心療内科・精神科を受診して、現在の症状を診断してもらいます。
その際に、傷病名が記された診断書を作成してもらいます。
「適応障害」などが傷病名です。
その診断書を管理職に提出し、病気休暇の手続きに入ってもらいます。
教員の休職者予備軍は多い

文部科学省の調査によると、令和5年度の精神疾患による病気休職者数は7,119人で、全教育職員数の0.77%とのことです。
前年度(令和4年度)と比べて、580人増加して、過去最高になりました。
(出典|文部科学省 令和5年度公立学校教職員の人事行政状況調査について)
精神疾患はより身近になってきている
教員の場合、精神疾患で病気休職に入る前に、病気休暇という3か月の期間が設けられています。
1−3か月休んで仕事に復帰する人もいらっしゃいます。
病気休職の人数より病気休暇の人数の方が多くなります。
精神的に辛い思いをしている先生の数は、文科省の調査よりももっと大人数になります。
子どものためにも休めない
心身ともに限界かもしれない、と感じている先生方はとても多いです。
しかし、学級担任をしているから、学校に穴を開けるわけにはいかないからと毎日踏ん張っています。
児童生徒に迷惑をかけられないという責任から自分に鞭打って働き続ける人が多いです。
ほとんどの先生がそうかもしれません。
オンラインカウンセリング(相談)のメリット

オンラインカウンセリングとは、インターネット上で心理相談ができるサービスのことです。
種類としては、
- お互いの顔が見えるビデオ通話相談
- 電話のような音声通話相談
- 文字だけのチャット相談
などがあります。
私が利用していたのは、お互いの顔が見えるよう画面表示をしながら行うビデオ通話での相談でした。
私が利用したサービスは、診療内科の先生が在中されている、オンライン診療の「かもみーる」です。
有資格者の医師に診てもらうので、診断書も作成してもらえます。
すぐに、いつでも相談できる
学校や教育委員会と連携している産業医に診てもらう場合、数週間先の予約になることも珍しくありません。
また、来院・相談できる時間帯も曜日も限定されていることも多いです。
しかし、オンラインカウンセリングならもっと簡単に予約が取れます。
カウンセラーの対応時間帯に空きがあれば、その日のうちに予約をしておいて、翌日に相談ができることもあります。
また、サービスによっては夜24時まで対応してくれるものもあるので、
仕事終わりに利用することもできます。
気軽に相談できる
心身の不調を専門の医師に相談したいとなったら、学校の産業医を紹介してもらうことが一般的だと思います。
その場合は管理職を通すので、明確な状態や原因がないと頼みづらい、という気持ちになりやすいですね。
オンラインカウンセリングなら、明確な状態や辛さの原因がなくても、ただ話を聞いてもらう、というだけの利用もできます。
カウンセリングまでの手続きは自分一人で行うので、相談までを気軽に行えます。
知り合いに知られず利用できる
学校の産業医に診察してもらうとなると、少なくとも管理職に自分の状態を知られることになります。
また、近所のクリニックに行ったり通ったりすると、知り合いに会う可能性もあります。
しかし、オンラインカウンセリングなら、家の中でカウンセリングを行うので、知り合いにクリニックで会うこともありません。
自分が専門家に相談していることも、職場の人に知られる心配もありません。
(病気休暇の手続きをする場合は管理職に報告する必要はあります。)
合わないと思ったらすぐに終わらせられる
職場なり、知人に紹介してもらったクリニックを利用すると、自分に合わないと思った時に、すぐに相談を終わらせることはしにくいです。
管理職や知人に気を遣って失礼な態度をとるわけにいかないと思ってしまいがちです。
場合によっては、知人に話がもれてしまうのではないかと警戒して、正直に伝えることをためらってしまうかもしれません。
また、店舗型の心療内科では、部屋の中で相談を行うので、逃げ場がありません。
しかし、オンラインカウンセリグならカウンセラーが自分に合わないと思ったら、
「通信を切ります」
と言って終わらせることができます。
カウンセラーに職場や知人との繋がりがないので、利用をやめたり、カウンセラーを替えてもらうことに後ろめたさを感じなくてすみます。
オンラインカウンセリング(診療)で休職した流れ

筆者がオンラインカウンセリングを利用することになったきっかけや、利用中の様子をご紹介します。
筆者は学校に勤めていて頭痛な吐き気を感じるようになり、オンラインの心療内科を受診して病気休暇を取得することになります。
受診のきっかけ
筆者は職場で行なっているストレスチェックテストというアンケートで高ストレスと判断されました。
診断結果と一緒に「健康管理医と面談しましょう」と書かれていました。
それを管理職に相談すると、産業医の予約をとると言われました。
ただ、それが早くても10日以上、
場合によっては3週間かかる可能性がある、
と言われました。
当時、頭痛や吐き気があって、「早く手を打たないと周りの教員にも迷惑がかかる」と思い、すぐにカウンセリングの予約が取れたオンラインクリニック(心療内科)を利用しました。
予約は3日後くらいの時間をとりました。翌日に予約の空きもありましたが、仕事の都合で別日程にしました。
予約の枠は1回あたり30分間で設けられていました。
事前アンケートみたいなものもあったので、自分の現在の状態を回答しました。
初回の診察開始
事前に面談用のURLが送られてくるので、時間になったらアクセスします。
時間の1分くらい前にカウンセラーの先生もアクセスされて相談が始まりました。
私の場合、自己紹介や世間話などの前段もなしに「どうされました」といきなり本題から始まりました。
まず、自分の体の状態をお伝えしました。
そして先生の方から「そうなった原因に心当たりはありますか」と聞かれました。
私の場合、原因がはっきりしているので、職場であったこと、それによって辛さが出てきたことを話しました。
そしたら
「それは辛いですね」
「あなたのせいではないですね」
と先生に優しくフォローしてもらいました。
そして、事前アンケートの結果も踏まえて、一度職場を離れて休むことを勧められ、診断書を作成してもらうことになりました。
予約が1回30分の枠だったので、30分くらい時間がかかるものだと思いましたが、10分くらいで終わりました。
私の場合、原因や症状や対策がはっきりしていたから、短時間で終わったのかもしれません。
初回診察後の手続き
「休職が必要と判断する」と書かれた診断書が郵便で送られてきます。
希望すれば速達で送ってくれます。
それを持って所属校の管理職に提出しました。
管理職が管轄の教育委員会と連携をとり、手続きを進めてくれました。
私の場合、翌日には療養のために病気休暇に入ることになりました。
オンラインカウンセリングで診断書を発行する際の注意点

メリットが多いオンラインカウンセリングですが、注意点もあります。
特に、病気休暇を取得する可能性のある先生には以下の点にご注意ください。
クレジットカード払いが多い
オンラインでほとんど完結するので、相談料や診察料金の支払いはクレジットカード払いにしているところが多いです。
そのため、利用する前にクレジットカードを作っておくとよいでしょう。
サービスのホームページを一度チェックして、クレジットカードのどのブランドに対応しているかも見てみてください。
診断書を発行してくれるかどうか
オンラインカウンセリングもいくつかサービスがあります。
心療内科として、診断書を発行してくれるオンラインクリニックもあります。
医師が担当してくれるものは、診断書を発行しれくれることが多いです。
一方で、診断書の作成がない相談サービスもあります。
心理カウンセラーという資格は持っていても、診断書は発行できません。
心療内科、精神科といった医師でないと診断書が発行できないので、休職を取る際に必要な診断書が必要になりそうでしたら、医師が担当してくれるサービスを選ぶ必要があります。
所属機関がオンライン診療を認めてくれるか
ただ単に相談するだけなら問題ないのですが、診断書を発行してもらいたい場合は、オンライン診療を利用する前に確認するべきことがあります。
学校教員だったら、勤務校や管轄の教育委員会といった所属機関が、オンライン診療の診断書を有効とみなしてくれるかどうかの確認が必要です。
(医師の診断なので、おおかた大丈夫だとは思いますが。)
学校や教育委員会は、昔から続くやり方で書類や手続きの処理を進めます。
印鑑廃止が進む昨今ですが、印鑑がないと文句を言われるような状態です。
診断書から休職(休暇)に入るまでの手続きも昔から変わらず、現代の変化したやり方は想定されていません。
オンライン診療でも正式に手続きしてもらえるか、
事前に担当部署に確認の電話をするといいでしょう。
診断書の必要項目
休職を取得するためには、診断書に必ず記載してもらう項目があります。
その記載を元に、担当部署が休職をいつまで認めるかが決まります。
必要項目は、
- 傷病名
- いつからいつまでの休職か
- 傷病に対しての対応(自宅療養など)
- クリニックの名前
- クリニックの押印
です。
「延長や短縮の可能性があるか」もあると丁寧でいいと思います。
自治体によって異なる場合もあるので、事前に確認することをお勧めします。
クリニックによっては、自治体独自の書式に対応してくれるところもあります。
その場合は事前に書式を郵送するとスムーズです。
まとめ|オンラインカウンセリングも診断書は発行される

オンラインカウンセリングは誰でも気軽に利用できます。
長時間労働、休憩時間なし、周りに助けてと言えないなどなど学校で働いていたら心身が疲弊していて当然です。
自分の心の健康のためにも、辛さを抱え込まないことが大切です。

少し話すだけでも気持ちが楽になりますよ。
今の辛さを少しでもやわらげたい、楽になりたいと思ったら、ぜひオンラインカウンセリング(クリニック)ご利用してみてはいかがでしょうか。
もし、顔を合わせた相談が苦手、抵抗があるという人は、こちらのチャット相談サービスをご利用ください。
(こちらはココナラの無料会員登録が必要になります。)
あなたの辛い思いを3日間(チャット5往復分)、
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少しでも気持ちが楽になるように励まします!
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