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学校に勤めていて、精神的に辛い状態にある方は多いです。
保護者との関係、同僚との関係、生徒への対応、様々な背景があると思います。
出勤するのが辛くて一時的にでも(病気)休職したい。けれども、職場や子ども達に迷惑がかかるから休職はできない。
そんな板挟みの思いをしている先生方の後押しになればと願って、休職してもいいんですよと伝える記事になっています。正規、臨採、非常勤など、雇用形態の枠を超えて、しんどい思いをしている先生方の助けになれば幸いです。
休職の制度概要や前提知識は別記事に記載する予定です。本記事では、感情面に寄り添うことをメインの内容構成になっています。
実際に休職したときの感情

かく言う私も休職したことがあり、休職中はいろいろな考えが頭を巡りました。
私の場合は頭痛、吐き気、腹痛などの症状が常態的にでてきたので、休職をためらうよりも、このまま続けた方が職場に迷惑になると考え、心療内科を受診しました。
(職場ではストレスチェックという作業があり、その結果が高ストレスだったことも休職への後押しになったと思います。)
勤務校に所属している産業医との面談は早くて2,3週間かかると言われたので、自分でオンラインの心療内科を受診しました。
休職中に頭に浮かんだことは
- いつまでこの症状が続くのかな
- 人手が少なくなって、職場の人の仕事量を増やしてしまっているな
- 復帰後今まで通り子どもと接することはできるのかな
- 働かないで給料もらっていていいのかな
等、後ろ向きなことが多かったです。
休職することに引け目を感じなくていい理由

休職を考え始めたとき、実際に休職したときも後ろ向きな考えが浮かびます。
しかし、そんなことは気にしなくていいんです。自分の健康や人生が一番大事ですから。経験を終えた今も強く思います。
辛かったら休んでいいと強く言える理由は、私の中では3つあります。
- 休職者がでることで改善のきっかけになる場合もある
- あなた自身も誰かの仕事を助けていたのだから、お互い様
- とっても高い社会保険料を納めている
休職者がでることで改善のきっかけになる場合もある
普段自分のことで精一杯で、周りの人を気にかける余裕がない人がほとんどではないでしょうか。特に管理職は個々の教員の状態を把握する機会が少ないです(本来なら管理職の仕事なのですが…)。なので、あなたが精神的に辛いことを周りの人が知ることによって、適切な仕事量や内容、責任の重さを考え直すきっかけにもなります。
また、休職者が復帰した際に仕事に馴染めるよう、働き方を相談することができます。休職する前と後で態度や向き合い方が変わる管理職もいますので、ダメ上司と思っていても希望を捨てない方がいいです。
あなた自身も誰かの仕事を助けていたのだから、お互い様
学校現場は人数が足りていません。教員人数が適切に配置されていると思っても、残業ありきの人数で仕事を回している学校現場は多いです。そんな中で産休育休での欠員分まで仕事をフォローしてきたと思います(産休育休を否定してるわけではないので悪しからず。むしろ積極的に取得してほしい)。もう既に一人前以上に働いています。休職することで自分だけが迷惑をかけているなんてことはないです。
職場が回らなくなるのは、適切な人数を配置できない、教員一人の負担を減らせない文部科学省の責任です。もっと言うならば、教員の人数増加のため、教員の給与のために予算をつけない財務省の責任です。全部自分が悪いと思わないでください。
とっても高い社会保険料を納めている
社会保険には健康保険と厚生年金があります。そのうちの健康保険とは、病気や怪我に備える公的保険です。病院で医療費が3割負担で済むのもこの保険があるお陰です。教員は共済組合費という名目で毎月健康保険料が引かれていると思います。
この共済組合費は、病気休暇の時の給料も保証されています。万が一に備えて皆でお金を出し合って支えるのが目的です。あなたも毎日頑張って働いていて、誰かのもしもの時のために高い保険料を納めています。物価高や社会保険料全体が上がっている中で、生活費を切り詰めて納めています。このもしもの時の支え合いのお金を享受する時がきたのです。休職中は社会の目も気になって、家で休んでいる自分を責めたくなる時もあるかもしれません。しかし、普段から社会の義務を果たしているんです。堂々と休んでいいはずです。
休職者がでたときの学校現場の例

私、または私の友人が勤務する学校で休職者がでたときの対応を紹介します。
結果的に活き活きした環境になる場合もあるんだなあと
一例として読んでいただければと思います。
例1、小学校で学級担任が病気休暇に入った。
対応|小学校4年生の学級の教員が病気休暇に入った。教務主任が代理の学級担任になり、教務主任、教頭、その他の教員が授業を行うことになった。
よかったこと|周りの教員から評判がよくなかった教頭、その教頭が忙しくなり、教頭が思いつきで言ったことに他の教員が振り回されるということがなくなった。教頭と関わる時間が減り、教員達が活き活きしてきた。
例2、特別支援学校で学級担任の一人が病気休暇に入った。
対応|(特別支援学校は1学級に複数の教員がいます。)特別支援学校小学部で担任の一人が病気休暇に入った。臨時採用で病休の教員分の欠員補充をした。
よかったこと|(発達障がいの関係で)対応が難しい児童への教員の接し方が見直された。病休に入った教員の問題ではないとの理解が広まった。臨時採用した教員の働き口が確保された。学級編成で教員の配置や組み合わせを管理職が再考する機会になった。
児童生徒が心配な先生方へ

ここまでであなたが(病気)休暇に入っても大丈夫、ということを働き方や社会制度も含めた環境面で語ってきました。
ただ、学校に勤めている中で一番考えなくてはいけないのは、「児童生徒の気持ち」だと考えている方も多いでしょう。自分が休職することが児童生徒にとってマイナスになってしまう、と頭が巡るかと思います。子ども思いの人ほどその傾向は強いかもしれません。
そのことについても触れておきます。既に多くの人が言っているかもしれませんが、児童生徒が望んでいること、児童生徒にとって一番のプラスになることは、元気なあなたと一緒に過ごすことです。
心身がボロボロのあなたと一緒にいる方がよくない影響を与えることが多いです。優しく接することができないなど。
一旦休んで元気な姿で接する方が、結果的に両者にいい影響を与えます。
最後に

休職(病気休暇)は普段よくあることではないので、一歩踏み出すのに勇気がいると思います。
自分ではどうしようか踏み切れない時は、自分の周りの信頼できる人に相談してみるのがいいです。同じ職場の人でなくていいです。辛いときは判断力も鈍っている場合が多いので、話すことで頭が整理されます。私の場合、たまたま話をした友人が同じく病休中で話が合いました。
また、教員の病休が増えていること、その理由も書いた記事があるので、合わせてご覧ください。
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