国家公務員試験の選考に進んだ大学院生の記録

学校外教育職

皆さん、こんにちは。アイスはPARMのチョコレート味が大好き、たーはんです。PARMは抹茶味もあるのですが、やっぱりチョコ味の方が好きです。抹茶自体は好きなのですが、アイスになるとチョコがいいかな。

最近は国家公務員試験の記事をよく読んでもらっているので、筆者が試験を受けたときの経験も書いていきます。

筆者は「人間科学」という区分で大学院生の時に国家公務員試験(総合職)を受験し、1,2次試験を通過し、官庁訪問(省庁ごとの面接)までたどり着きました。結局官庁訪問は行わずに、別の職に就いていきました。(この選択から私の転落人生は始まっていくのですが…)

「人間科学」区分の試験については、こちらの記事をご覧ください↓

また、国家公務員試験そのものを知りたい方は、こちらの記事をご覧ください↓

1次試験(マークシート)

1次試験は基礎能力(教養)試験と専門試験のマークシートです

私の場合、嬉しいことに試験会場が自分の通う大学でした。なので当日も時間や会場までの道順を心配することもありませんでした。部屋は大講義室で、一つの長机に2,3人が座る、よくある試験の席割りでした。人間科学区分はマイナーだったこともあり(院生試験の場合はメジャーと呼べるほど採用人数が多いものもないのですが…)、1つの部屋で収まっていたと思います。

試験を受けている層も、大学院生ということもあって、20代半ばの人だけでなく、20代後半の方もいたのではないかと思います。あくまで見た目で年齢層を想像しているので、間違っていたらごめんなさい…

1次試験で一番印象に残っているのは、試験監督の人達がうるさかったこと!!です。

普通は試験官同士での急ぎの連絡事項があれば、受験者に聞こえないように小声で話すか、廊下に出て話すものですよね。その時は講義室前方の壇上で普通に喋っていました。なんなら笑い声も聞こえてきました。さらに教壇上で紙束を整えるために「バンッ!バンッ!」と音を出して叩きつける始末!常識のない試験官達だらけで、試験中にストレスが溜まったのを覚えています。基礎能力試験は時間も足りないくらいなので、ただえさえも集中したいのに。

人事院も試験監督を委託した会社をよく知らず、値段が安いから委託したんだなと思いました。せめて最低限の教育はしておいてほしいものですね…

2次試験前

なんとか1次試験に合格しました。合格通知と一緒に2次試験の案内が来ていました。筆者は首都圏に住んでいたので、2次試験は埼玉県にある人事院関東事務局が会場でした。おそらく関東地方の受験者は全員そこに集まったんじゃないかなと思います。

さいたま新都心駅が最寄りで、東口はコクーンシティという巨大ショッピングエリアで、西口は当時いろいろな建物の建設途中でした。また、駅直結で、あの有名なさいたまアリーナがあります。

試験は午後からでしたので、早めに到着した筆者はコクーンシティのどこか(忘れてしまいました…)で軽食をとって会場に向かいました(たぶん)。

2次試験(論文、政策討論、面接)

2次試験は、専門科目の論文→政策討論→面接、の順番で進行しました。

2次試験の内容を詳しく書くと怒られそうなので(口外してはいけない気がします…)、当時の私の様子を簡単に紹介します。

専門科目の論文は、ラッキーなことに、自分が興味をもっていたテーマでもあったので、想定よりも自信を持って書くことができました。私の場合の専門科目は、社会学と教育学の2つだったのですが、どちらも関心があったり、大学の少人数講義で取り扱った内容に重なる部分があったりなど、書く際のネタがあったのが功を奏しました。

政策討論も、自分が大学、大学院と学ぶ中で重なるところがあるテーマだったので、それなりに的を射た意見が言えたのではないかと思います。自分の発言の後に試験管がペンを走らせたときは、「いいこと言えたかも!」とテンションが上がった記憶があります。

最後は面接です。私の時は6人1組くらいに分かれ、1つの部屋で1人ずつ面接していきました。私は2,3番目だった気がします。順番が来るまでは、廊下に置かれている椅子に待機して、準備してきた応答を復習していました。順番が回ってきて面接本番、想定より面接官が朗らかな様子だったので少しだけ安心しました。面接の内容は詳しくは書けませんが、人間科学区分での採用という立場を強く感じました。法務省に採用される人が多いこともあって、私が大学生時代に経験のある児童相談所の夜勤スタッフのアルバイトの話を多く聞かれました。(法務省と何が関係あるの?と思われた方、こちらの記事をご覧ください↓上記の紹介記事と同じものです。)

2次試験を終えて

面接が終わったら、終えた人から順に帰宅することになります。全部の試験を終えてホッとし、そのまま帰ろうと思ったとき、同じく別の部屋で試験を受けていた受験生達と遭遇しました。初対面の人達でしたが、軽く手応えなどを話したりしました。

このまま庁舎入り口まで歩いて解散になるかと思いきや、そのうちの一人が、この後ご飯に行きましょう!と誘ってくれました。せっかくの機会なので私はすぐに「行きます!」と答えました。他の人は帰宅してしまいましたが…

提案してくれた人と2人での食事になりましたが、いろいろ聞くことができたので、いい機会になりました。その方は院卒者試験の行政区分という試験で受験されていました。そして驚いたことに、司法試験もその年に受験するとのことでした!(行政区分は、法律だけ、経済だけ等、自分が得意な分野だけで出題範囲をカバーできたと思います。)なんでも、院卒試験の行政区分は、司法試験と平行して受験している人がほとんどだとか。人によっては、司法試験の滑り止めとして受験している人もいるんだそうです。行政区分を第一志望で受験する人は競争相手が強いですね…弁護士の卵と競うわけですから…

2次試験の合格発表

2次試験から3,4週間くらい経った頃でしょうか。自宅に合否結果が書かれている葉書が郵送されてきました。結果は合格!官庁訪問に進むよう指示されていました。ですが、当時の私は教員採用試験に向けて励んでいました。一度教育現場を見てから文科省に入ろうと思いましたし(確実に採用してもらえるという保証もないんですけどね)、合格結果は3年間有効なので、2年後までに官庁訪問をやればいいと思っていました。

私の人生はその後転落していくことになるとは、このとき少しも疑わず…今になればもっと堅実に職業を考えていくべきでしたね。その年の教員採用試験は不合格になり(国家からは合格で、地方からは不合格をもらうという…泣)、次の年、大学院を修了し、臨時採用で教員として働くも、学年主任のパワハラで現場を去ることに。そして、やりがいだけで支えられている給料の低い非営利団体の職員として勤め始めるという、ハチャメチャな人生を送り始めました。

もし、国家公務員試験に合格して、入省か他の職業かを迷っている方がいらっしゃったら、まず官僚になりましょう!と私は即答します笑。自分のようになってほしくないので…(そんな人めったにいないでしょうが笑)

最後に

いかがだったでしょうか。企業の就活と重なるところもあったかと思います。公務員試験だから特別な決まりや選考の仕方がある、ということはなく、いたって普通だったりします。むしろ、受験者がいろいろな経緯があってこの試験に辿り着いているということがあるかもしれません。特に人間科学区分は当時はマイナーな科目だったので、受験生もいろいろな背景をもつ方がいらっしゃったかもしれません。

そして、別記事でも書きましたが、2次試験の合格通知の葉書は大切に保管しておくことをお勧めします(簡単に捨てる人も少ないと思いますが)。卒業旅行の割引キャンペーンに使えるかもしれません。

国家公務員試験について他にも皆さんが知りたいことがありましたら、新たに記事にしていこうと思います。また、個別の質問がありましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。

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