教育関係に就いている方、これから就こうとしている方、
特に公立学校で勤務されていらっしゃる方、
日本の教育分野の大元、文部科学省(の施策)に対して、いろいろご意見お持ちかと思います。
日本で言えば、教育に対して権限がある文部科学省(略して文科省)の施策が、
公立学校のカリキュラムを左右します。
「日本の教育をよくしたい」と思って、
文科省へ就職したいという熱意ある人もいらっしゃいます。
そもそも、どういう人たちが文部科学省の職員になっているの?
どうしたら文部科学省で働けるの?
と疑問に思う人もいるのではないでしょうか。
今回は、文科省の概要と文科省の職員になるための方法を解説いたします。
すでに文部科学省に入省するための準備を始めていて、
試験勉強を始めたいという人は、
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多様なカリキュラムを取り揃えていて、公務員試験の二次試験対策してもらえます。
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筆者について
名前|きくみち
大学院2年生の時に国家公務員試験を受験。
国家総合職二次試験に合格。
しかし大学院修了後は教員として働く。
文部科学省とは

文部科学省(文科省)は、2001年の中央省庁の再編で、日本の教育を統括する
「文部省」「科学技術庁」が統合した省庁です。
現在(令和4年)の文科省は、大きく分けて4つの分野に分かれます。
その4つとは
- 幼稚園~高校、大学といった学校や生涯学習について管轄する教育分野(このブログのメインですね)
- 宇宙を含めた研究開発や研究振興を司る科学技術分野
- スポーツの振興やスポーツの発展を担当するスポーツ庁
- 有形無形問わず日本の文化、伝統、遺産を守る文化庁
の4つの分野です。(これに「大臣官房」と言われる事務や国会関係の部署があります。)
https://www.mext.go.jp/kids/intro/about/index.html (2025/03/06最終閲覧)
組織のトップはご存じかと思いますが文部科学大臣です!
内閣総理大臣から任命されます。
大臣の一人なので、政治家の場合が多いですね。
(国務大臣は一定の割合で国会議員でなくてはならないので。)
文部科学省では、文部科学省に勤めた官僚や、
教育や科学の研究者が大臣になることは少ないようです。
また、一時期話題になった前川喜平さんは、
文部科学省の事務次官という役職を務めた方です。
事務次官は省庁の中での官僚のトップポジションです。
文部科学省に就職するには

文科省の職員は、国家公務員という身分です。
これは、他の中央省庁(法務省や財務省など)も同じです。
公務員なので、公務員になるための試験を受けて合格しなくてはなりません。
「国家公務員の試験を受けて合格すれば、文科省に入省(就職)できるんだね」
と思った方、実はそう単純な話ではないのです!?
まず、公務員試験を受けるために、(もちろんですが)試験の申し込みをします。
そこで大きな分かれ道が2つあります。
国家公務員の種類 エリート キャリア組とは

1つ目の分かれ道ですが、国家公務員は実は2種類に分かれるのです!
「国家総合職」と「国家一般職」という2種類に分かれます。
文部科学省の職員1(国家総合職)
国家総合職というのは、いわゆる「キャリア組」と言われるエリート層の受験区分になります。
試験内容も難しく、合格することも難しいです。
その代わり、入職した後の昇進のスピードが早く、給与も変わってきます。
ある分野に特化した「スペシャリスト」として活躍していきます。
筆者が実際に国家総合職を受験した体験を記事にしているので、
こちらも合わせてご覧ください。
文部科学省の職員2(国家一般職)
一方、国家一般職は、(問題形式が違うので、一概には言えませんが)国家総合職よりも試験の難易度は低く、
出題形式が地方の公務員試験と似ているので、他の公務員試験と併願がしやすいです。
入職後は、多くのことを経験する「ジェネラリスト」として活躍することが多いようです。
文部科学省に採用されるには

もう一つの分かれ道、(こちらがメイン)「試験合格で即文科省職員」とはならない理由。
それは、試験申し込み時点では合格後の入省機関が決まっていないということです!!
他の公務員試験なら「○○市(事務職)」「○○市の○○専門職」というように、
先に自分が希望する自治体や専門分野を選んで、そのための試験を受けます。
しかし、国家公務員試験は違います。
自分が文科省に入りたくても、1,2次試験の段階では配属される省庁がわかりません。
なぜそんなことが起こるのか??
それは国家公務員試験の制度によるものです。
試験合格後は「官庁訪問」と呼ばれる面接試験があり、これで入省が決まるからです。
文部科学省に入るには出身大学の影響が大きい?
「文部科学省の職員になるためには、国家公務員試験に合格する必要があるのは分かったけど、
難しい試験だし、上位大学の学生でないと採用されないんじゃない?」
という意見をもらうこともあります。
ですが、どの大学出身かは関係ありません。
純粋に試験の内容で採用が決まります。
大学が影響するとすれば、OBOGが同じ大学出身だと、
入職後に繋がりがつくりやすいです。
それも文科省や厚労省などは、いろいろな大学出身の方がいますので、
どの大学かは気にしなくて大丈夫そうです。
科学技術分野に長けた理系の方々もいらっしゃいますので、
他の省庁よりも多種多様ではないでしょうか。
文部科学省の職員に向いている方
当然ですが、文部科学省の軸となる「教育」「科学技術」に強い関心がある方は、
文科省職員に向いています。
それに加えて、大量の資料を読み込むことが得意な方が向いていると思います。
どの省庁でも言えることだと思いますが、文科省も法律や省令と常に向き合う仕事になります。
配属先にも寄りますが、大量の文章とにらめっこすることも多いので、
座ってただただ文字を読むことに慣れている人は職員に向いています。
また、教育局を希望していても、文化庁やスポーツ庁、
はたまた他省庁に異動(出向)することもあります。
どの部署にいても、日本の教育科学文化のために働ける!
という強い思いがある方は職員に向いています。
国家公務員試験の対策
文科省の職員になるために、国家公務員試験に合格する必要があります。
別の記事で公務員試験の独学勉強法を書いたので、
よろしければご覧ください。
そうはいっても、一人で勉強をしてもあまり身につかない…
という方もいらっしゃるかもしれません。
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アガルートアカデミーはいろいろな資格の講座を開講していて、
公務員講座もあります。
その中でも国家総合職試験にも対応した講座を開講されています。
法律区分や教養区分での受験を考えている方には特におすすめです。
個人では対策が難しい、
二次試験の対策をしてくれるところもポイントです。
オンラインで受講できるので
自宅にいながら好きなときに勉強ができるのも嬉しいです。
まとめ|文科省に入るには
文科省に入るには、
まずは国家公務員試験に申し込みをしましょう。
採用説明会が開催されているので、
積極的に参加してみてください。
そしてこちらは、将来文科省に入省しようと思ってる高校生や大学生など、若い世代向けに書いた記事になります。合わせてご覧いただけますと幸いです↓
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