社会人から教員を目指すときに知っておきたいこと(後半)

学校現場

最近FP3級の勉強を始めました、たーはんです。

FP(ファイナンシャルプランナー)は、お金の知識に関する資格です。保険とか所得税のことは、私でも関わりがあるので、感覚で分かるところもありますが、不動産や相続の知識が、普段関わりがないので難しいです…頑張ります!

さて今回は、前回に引き続き、一般企業から教員に転職を考えている方向けに、教員になる前に知っておきたいイメージとのギャップについて書いていきます。

前回の内容

前回は最初に

1)公立学校教員のメリット

として

「1 人間として働いている!社会に貢献している!と実感がもてる(やりがい)

2 毎月定額の給料がもらえる。ボーナスが出る。手当が多い。(安定)

の2つを挙げました。

そして、知っておきたい実情の1つとして、「a)DXが全く進んでいない(デジタルに弱い人が多い)」ということを書きました。

今日はその続きです。

ワークライフバランスはよくはない

「教員は平日勤務で土日祝日が休みだから、自分の自由な時間がとれる!」と思っている方、(このご時世いらっしゃらないかとは思いますが)

土日出勤をすることもあります!平日は定時で帰れません!!

中学校であれば、部活動で休日出勤することは当たり前ですし、平日のうちに仕事が終わらなければ、土日で職場に来て仕事をする、ということはザラにあります。

また、学校によっては、小学校でも部活があり(通年、季節もの等、地区や学校によって違いあり)平日の朝から練習を行うこともあります

私は自分が小学生の頃に、ミニバスケットボールをしておりました。朝練と午後練が両方、平日はほぼ毎日ありました。そして小学校教員(初任校)の時は、春に陸上、夏に水泳、秋に相撲!といった部活動がありました。

もし、若年で独身の男性教員でしたら、自分の担当でなくても練習にかり出されるような職場でした。(教員のおかしな暗黙ルールについては、後日別の記事にします。)

これは一例ですが、いろいろな仕事が増えてきて、自由時間は少ない状態です。ちなみに、最近の調査では教員の平均残業時間が100時間以上になっているとのことです。(引用元:HUFFPOST 最終閲覧2022/06/05)

私が小学校教員(2校目)だったとき、学校でも残業時間の多さが問題視されており、残業を減らそうキャンペーンもどきが行われていました。そこでは、水曜日がノー残業デイだったのですが、

「目標18:00帰宅」

でした。(定時の就業時間は16:45)ノー残業デイですらその時間です…そしてあくまで目安なので、実際はそれ以降も勤務していたり…

毎日勤務時間を自分で入力するのですが、60時間を超えると管理職から注意されます。

私は1校目の時は、成績をつける9月(2期制だったので9月と3月が通知表の時期)に残業時間120時間ほどになりました。(もちろん土曜日出勤した結果です。)ワークライフバランスを重視したい人は、今一度よく考えてみてください。

年功序列の意識が強い、体育会系の文化がある

「小学生や中学生を相手にする職業だし、女性も多い業界だから、昔ながらの男社会の風潮はないだろうな」というイメージを持たれるかもしれません。

しかし、実際は体育会系の職場であることが多いです。

私は小学校教員を経験しましたが、長く教員として勤めてる人たちは、(他の職業を経験していないこともあってか)一般に言う体育会系とは認識しておらず、当たり前として染みついている様子でした。

例えば、若年の教員が運動会の準備など教員全員が一斉に動く仕事などは、(担当の教員が)文章にして会議にかけて決定します。いざその通りに動こうとすると、その場になって年配教員が「このやり方の方がいいから」と言って会議で決めたにも関わらずどんでん返しをすることがあります。

普通なら「会議で決めたことなので」と言って合意したことに従ってもらうのですが、「なんで経験が浅いやつが年上に意見するんだ」と無言で言っているように年配教員に従わなくてはいけない雰囲気があります。

また、「苦労は買ってでもしろ」と言わんばかりに、雑用や重いものを運ぶシーンでは、若年者は自分から面倒をかってでることを強制するような雰囲気があります。というよりも、自分から面倒を引き受けないと「なんで先輩教員にやらせるんだ」とばかりに怒られます。

例え当番制や平等に役割分担をしても、結局は若年層が苦労しなくてはいけないということを強制させられます。私の元勤め先では、個人のものを含めた職員室のゴミ箱のゴミは教員1-3年目の若年教員が「自主的に」回収してゴミ置き場に捨てること、となっていました。そうして若年教員の負担は増えるばかりです。

教員採用試験を受ける準備

以上のようなことを知ってでも、それでも教員を目指そうとしている方々、とっても素晴らしい!!心から拍手を送ります!理不尽なことが多いですが、同世代や同期入職の人との絆は深まります!確実に!

では、転職したい人はどうすればいいか。

簡単に言うと、夏に行われる教員採用試験を受けます。(試験内容については、別記事で紹介します。)

自治体によっては、社会人枠があるかもしれません。受験予定の自治体の募集要項に目を通してみてください。無事に合格すると、次の年から正規職員として採用され赴任します。

その他にも、一度現場を経験してから教員になるか決めたい!という方、臨時採用教員として、非正規で勤める方法もあります。非正規なので、有期雇用になりますが、4月から勤務できるのであれば、大体1年勤務できます。(というより学校現場の方が1年間できる人をほしがっています。切実に。)

非正規といっても待遇は正規職員と大きく変わりませんし、諸手当(住居手当等)もつきます。また、一度現場を経験して、それでも教員になりたいという方は、教員採用試験に合格しやすいです。(たぶん…)

「こんなに過酷な環境でも働きたいという意思があるんだ」というように教員採用試験の面接官は考えるので、少なくとも経験0の人よりは合格の確率は高いです。私の周りでもそのような人は多いです。

最後に

私の経験が皆さんのお役に立てば嬉しいです。

もし、教員への転職で他にご質問がありましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。

しっかり返信できるかどうか分かりませんが、少しでも今の状態がよくなれば幸いです。

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