教員の退職は一般企業への転職で不利になるのか

学校外教育職

こんにちは。

最近引っ越しをしました、たーはんです。価格が安い引っ越し業者に運搬を頼んだので、時間面やサービス面でいろいろ苦労しました…

引っ越しの際の安心を優先したいなら、多少お金はかかってもある程度規模のある引っ越し業者を選ぶべきだな、と勉強になりました。

このブログを読んでくださっている方の中には、

「教員を辞めて別の職に就きたい」と考えている方もいらっしゃると思います。

その際少なからず、

「無事に転職できるか心配だなぁ…」「教員の退職は他の企業の退職より印象よくないかな…」等の不安があると思います。

今回は、4度に渡り転職活動を経験した私(胸を張って言えることではない…)が、とある人事担当に言われた体験談をお伝えすることで、教員退職の場合の印象の一例をご紹介します。

私の場合、臨時採用(非正規、原則1年間の任期つき)として教員を務めていた中で、半期の区切りで退職したという経緯になりますので、予めご了承ください。

筆者の経歴については、以下をご覧ください↓

教員を退職後、一般企業への転職における不利な点

とある企業(以下、企業a)の最終面接で役員に言われたことです。

私は学年主任のパワハラが嫌になり、残り半年は続けられないと思い、(赴任校が前期と後期の2期制だったこともあり)半年で辞職しました。企業aに対しては、志望度が低かったこともあり、気に入られようと取り繕うこともしなかったので、教員の退職理由を聞かれた際には、

「学年主任の威圧的な態度に耐えられず、続けることが困難だったため退職しました」

と正直に答えました。

「パワハラ」という言葉を使うと相手のせいにしていると思われちゃうかな、と思い少し和らげた(笑)言葉を使いました。詳しいことは突っ込まれてから話せばいいや、と思っていたので、最初の返事は簡潔に答えました。

しかし、私の最初の一言だけ聞いた役員が言ってきたのは、

他人のせいにしてるようだから長く続かないんじゃないの?」

「上司と合わないなんてどこでもあることでしょ。自分で変わる気はあるの?」

と言われました。

典型的なパターンではあるのですが、(ろくに話を聞かない面接官の役員にも腹が立ちますが、)今の教員事情を知らない人には、「教員として働き続ける苦労が分からないんじゃないかな」と思いました。

教員を経験した方には共感してもらえると思いますが、働き方にマニュアルがあるわけでもなく、大部分が学年主任だったり校長のさじ加減で働いている学校が多いと思います。一般企業ではパワハラに該当することでも、教員の正解では「新人への指導」でまかり通ることが多いです。

この業界では、「別学年のことに口は出さない」という暗黙のルールみたいなものがあり、周りの教員は事態に気がついていても表立って助けてくれる、なんてことは少数ではないでしょうか。

また、臨採の場合は、1年ごとの契約になり、正規の教員の配置が終わってから、学校の需要によって決まるので、人気のない(働きにくい)学校に多く配属されることも多いでしょう。

転職の面接の際に、こちらに理解を示してくれる面接官でないと、退職理由や勤務の期間も不利に見られてしまうことは避けられそうにありません。残念ながら…

教員を退職後、一般企業への転職における有利な点

勤務期間や退職理由では不利に見られることもありますが、”教員”をしていた、ということを利点として捉えてくれる業種もあります。

例えば、

・人前で話すことに慣れている

・人に教えることが好き

という面を必要とされている

企業研修関係の仕事では良く見られることもあります。

私も転職サイトに登録して応募した際は、(もしかしたら上辺だけかもしれませんが笑)他の職種よりは返事の反応がよかったです。

また、

・人の能力や長所を伸ばす

・人をよく見る(観察して判断する)

ということから、人事の仕事や転職エージェントとして活躍できる場合も多いです。(転職エージェントの求人は誰彼構わず送られてきますが笑)

私が以前お世話になった転職エージェントの担当者は、前職で中学校教員だったとおっしゃっていました。

あとは、もし学年主任等を経験している人でしたら、一般企業でもリーダーポジションの求人で高評価になる場合もありそうです。

教員から一般企業へ転職する際の準備

さて、一般企業への転職に際しての有利不利を挙げたところで、実際に教員から転職する際に、面接の受け答えとして準備しておきたいことをご紹介していきます。(教員関係なくどの業種からの転職でも共通するものもあります。)

1.退職は前向きであること、職務の中で努力してきたことを伝える

「○○が嫌だから職場を離れてきました」よりも「○○により強い関心があって御社を志望しました」という方が好ましいです(当たり前ですが)。例え同僚や職場が嫌で退職したとしても、それを隠すことが後ろめたかったとしても、前向きに”言い換える”ことは必要です。実際に応募した企業に惹かれた点もあると思うので。

また、上司や同僚が原因で退職したとしても、「○○する努力をしたのですが改善せず、現状よりも自分の力をより発揮できる場所があると思い転職を決意しました」というような伝え方をするとよいかもしれません。言葉足らずで終わってしまうと、冒頭の私のように「自分と合わないとすぐ辞める人間」と思われる可能性が高いです。

2.教員経験が活かせることを伝える

教員は一般企業勤めだった人と異なり、業績を追う(金を稼ぐ)経験がないので、比較すると不利になる場合もあります。そのために、”教員だったからこそ”会社に貢献できるスキルがあることを積極的にアピールすることが必要になります。先に挙げたように、人前で話すことだったり、人と接すること、人に教えることのスキルは他に負けない!ということをアピールしていくのが得策です。

最後に

いかがだったでしょうか。

教員からの転職、しかも短期間しか教員勤務の経験しかないと、転職で不利になることもありますが、有利になることもあります。一般企業間の転職に比べ、確かに有利になることは多くはないので、教員として身につけたスキルを最大限アピールするようにしていきましょう。皆さんが納得した転職ができて、生活の質が向上されることを願っています!

最後に一つ余談です。

私は学生時代、教育学部、教育学研究科(大学院)と在籍してきたので、教育業界以外の採用面接では「何で教育(先生)じゃなくていいの」と聞かれることが多々ありました。

ここでいつも思うことが3つあります。

1,教育学部=進路は教員のみ、という意識がまだ世間一般ではあるのかな

2,教育(子どもに関する仕事)は教員以外もあるし、学んできたことが役立つから応募したのにな

3,教員の過酷労働が取り上げられているのに、教員以外で働きたいという思いは受け入れられていないのかな

ということです。

特に3つ目。

教員=労働者ではなく

教員=聖職者という意識がどことなく人々の中にあるような気がします。

もし転職のことでお悩みでしたら、また逆に教員へ転職するための質問がありましたら、お問い合わせフォームからご連絡ください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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