こんにちは。
節約生活を頑張っているきくみちです。
野菜価格の高騰など、食料品の値上がりは苦しいですよね。
その他にもお金の心配は尽きない人が多いのではないでしょうか。
万が一働けなくなったらお金はどうなるの?
そういった心配をされている先生方が安心できるよう、
休職した場合の給料や手当について解説します。
(この記事では公立学校の教員を例に紹介しています。
私立教員の場合は異なることもございます。また別記事で記載します。)
学校教員は多忙さや、同僚や保護者との人間関係で体調を崩してしまう方も多いです。
そのような人達の助けになればと思います。
福利厚生の基本

一般の労働者と、公務員として働いている公立学校教員とでは、福利厚生に違いがあります。
今回は休職に関係がある部分に限って概要をお伝えします。
休職についても、産休や育休などの種類もありますが、
今回は病気休暇に限ってお伝えします。
一般企業の福利厚生
一般企業の方は、会社の福利厚生として大きく分けて4つ
- 社会保険(健康保険、厚生年金)
- 労働保険(労災保険、雇用保険)
に加入していることがほとんどです。
毎月の給料から保険料が天引きされています。
このうち休職に関係しているのは、
健康保険の一部である「傷病手当金」になります。
(雇用保険の「傷病手当」は離職中の仕事探し期間に関係してきます。)
怪我や心身の病気で働けなくなったとき、
連続する3日間を含めて4日以上仕事に就けないことを条件に
受給することができます。
協会健保のサイトでは、受給できる額の説明もされています↓↓
公立学校教員の福利厚生
公立学校の教員の福利厚生は大きく分けて3つ、
- 共済組合
- 厚生年金
- 互助会
になります。
このうち休職関係しているのは、
共済組合の一部と互助会の「傷病手当金」になります。
メインは共済組合の方になります。
病気休暇をとるまでの流れ

体の調子が悪い、朝起きられなくなった、心身が安定しない、
そうなったらまず管理職に状況を伝えます。
出勤せずに電話でいいので、その日休むことを伝えます。
その後に心療内科を受診します。
学校専属の担当者がいて、提携の産業医に繋いでもらえる場合があるので、どの医師に診てもらうか決まっていない人は、管理職に紹介してもらうことも1つです。
私の場合、急いでいたので自分でオンラインの心療内科を予約して、診察してもらいました。
診察後、診断書を発行してもらい、それを管理職に渡して手続きをしてもらいます。
休養が必要と認められれば、「病気休暇」に入ります。
病気休暇と病気休職の違いで受け取れるお金
「病気休暇」と「病気休職」は似た言葉ですが大きな違いがあります。
かいつまんで言いますと、
病気休暇中(3か月)は給与が100%支給されます(交通費は除きます)。
反対に
病気休職中は、必要な申請をして給与の3分の2を保障してもらうことになります。
そしてこれらの制度ですが、
正規採用教員と臨時的任用教員で違いがあります。
正規採用教員の場合
正規採用教員の場合は、
最初の3か月が病気休暇扱いになります。
3か月を過ぎても完治しない場合は、療養期間を延長することになります。
3か月以上の休みが必要になると
それは病気休職となります。
休暇から休職に切り替わる際には、
医師の診断書が再度必要になります。
臨時的任用教員の場合
臨時的任用講師の場合、
書類上は期間に関係なく病気休暇扱いになります。
ただ、給与が100%支給されるのは最初の3か月間で、
3か月を超える場合は支給額が50%になります。
50%に減るなら生活できない!!
と焦らなくて大丈夫です。
手続きは必要になりますが、
傷病手当金の額である給与の3分の2に足りない分は、
後から申請して受け取ることができます。
ボーナス(賞与)への影響
6月と12月に支払われるボーナスは、
実際に勤務した対価で支給されるものとなっております。
そのため、病気休暇・休業中の期間分はボーナスの額にカウントされません…
その点はお気をつけください。
その他の注意点

上記で紹介した内容はあくまで基本になります。
これら以外に
追加でもらえるかもしれない手当もあれば、
逆に上記手当が支給されない場合もあります。
傷病手当金附加金
療養が長引いてしまった場合、
傷病手当金附加金という手当があります。
ややこしい名前ですね。
傷病手当金が支給される、
1年6か月を超えてさらに療養が必要な場合、
さらに6か月間の給付をしてくれる制度です。
これも共済組合の福利厚生になります。
詳しくは以下のサイトをご参考にしてください。
傷病手当金が支給されないケース
病気休職中でもその他の手当、
例えば出産手当金などの支給を受けていると、
傷病手当金が受け取れなくなります。
ただし、出産手当金が本来の傷病手当金の額に満たない場合、
不足分を申請するともらうことができます。
お金を使わないリフレッシュ方法
お金の心配もありますが、
病休中はご自身の体調の心配が一番だと思います。
私の場合、生活リズムを整える意味でも、
朝や日中によく散歩をしていました。
心療内科の先生からも、
外に出て太陽の光を浴びるといい、というアドバイスをもらいました。
その結果、時間はかかりましたが、
頭痛がだんだん治ってきました。
生活できるだけのお金は確保されていますので、
ご自身が心地いいペースで過ごして、
早くよくなることを願っています。
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