学校教員は1年目から「先生」として、
児童生徒の前にたたなくてはなりません。
わからないことだらけの中、
経験者と同じ仕事を求められます。
ついていけなくてしんどい…
これ以上自分がよくなる未来が見えない…
ネガティブになってしまいますよね。
こんな状態で、
「仕事を辞めたい」と考えてしまうのは、
「甘え」でしょうか?
学校経験者として、強く言えることがあります。
全然甘えではないです!
それだけ大変な職場環境にいるので、
あなたが悪いなんてことはありません!
せっかく夢を持って教員になったので、
できれば続けてもらいたいと思っています。
少しでも前向きに働き続けるよう、
この記事でアドバイスをしていきます。

今回の記事は、若手の先生を応援する気持ちで書きました。
・初任の先生たちが仕事を辞めたくなる理由
・辞めたいと思った時にすること
自分が教員として向いているのか誰かに相談したい!という人。
「クジラボ」では1対1で教員のキャリア相談に乗ってもらうことができます。
コーチも元教員など、学校現場に理解のある人達です。
後悔しない人生を送りたい人、ぜひご検討ください。
初任で教員を辞めたいと思う理由

一般企業では入社後、特に新卒で入社したら、
1,2ヶ月研修を受ける期間を設けている会社が多いと思います。
自社のこと、仕事内容、仕事のデモンストレーションを行ったりするでしょう。
教員は?
研修なしで、いきなり担任を持ちます!
データで見る離職率
私の肌感覚ですが、
最近は数年前より教員の離職、
特に若年層の離職者が増えているような気がします。
(自分がブログを書くようになって敏感になったということもありますが。)
ネット記事によると、
就職1年目の教員が離職してしまう割合は1%
(令和3年度調査)とのことです。
‘新任教師’という表現なので、
もしかしたら非正規採用の教員も含まれているのかもしれません。
中には1年間続けられず、数ヶ月で退職してしまう場合もあります。
入職後の研修
各都道府県で「初任者研修」という制度は設けてはいます。
1年間ある中で何度か教育委員会主催の会場に集まって研修をします(OJTになるのかな?)。
丸1日研修の日もあるので(特に小学校の場合)、
受け持っている学級の授業は’後補充‘と言われる初任者研修時の代役の教員が担います。
だいたいが引退した年配教員で、非常勤職員になります。1年に数えるほどの勤務日数ですからね。
日々の業務の中での研修
あとは、’初任者指導教員‘と言われるポジションの教員もいます。
自治体によって違いはあると思いますが、
週に1日、初任者の学級に入って授業を見たり、児童生徒との接し方を見たりして、
放課後に新任教員へアドバイスをします。
この初任者指導の教員の性格が悪く相性がよくなかったら、
それだけでストレスになります。
中には、自分はできる人間アピール!をしているようなマウントをとってくる初任者指導教員もいます。
性格は悪くなくても、教員の性(さが)なのか、「大変そうだから助けてあげよう」というよりも
「立派に育て上げてやろう、そのためにしどうしてやろう」という意識の人が多い気がします。
(初任者指導教員なので、そういう人が立候補しやすいのかもしれないですね。優しい先生は学校以外で非常勤勤務をして老後を過ごしていたりします。)
昔から続く職人気質
というわけで、新任教員(社員)の研修様式は一般企業と異なり、
‘やりながら覚えろ‘という昔ながらの考え方を続けています。
ベテラン教員ですら学級経営が大変なのに、同じ事を新人にやらせているわけです。
要領が分からず毎日が進んでいくことや、担任の責任を重く感じてしまうことが、
新任教員にかかるストレスは大きなものになります。
初任で教員を辞めたいと思ったときにすること1 信頼できる人に愚痴る

まずは不満を口に出す
筆者が社会人成り立ての新人教員の時、
会う人全員に仕事の愚痴を言っていたのでは、
というくらい愚痴りまくっていました。
大学や大学院の仲間達と会う機会もあったので(土曜の夜や夏休み)、
他の人の仕事の話を聞きながら、自分の仕事のことを振り返っていました。
結局その場では、皆の職場環境が羨ましいなあと思っていました…
ここで大切なのは、自分の辛さの原因や、転職が妥当かどうか整理ができるということです。
この環境から抜け出したい!という強い思いは、
一人で考えていると周りが見えなくなって考えが偏ってしまいがちです。
愚痴を出し切って冷静になった上で今後を考える
転職して解決することなのか、後悔しなさそうか、別の仕事でも自分が興味を持って働けるか、
一度冷静になって考えることが大事です。
その他にも、信頼できる同僚の教員に相談してみるのもいいと思います。
筆者もそうしていました。
自分が勤務している学校が他と比べて職場環境がいいのか悪いのかが分かりますし、
1年我慢すれば楽になるのかどうかも分かります。
少しでも希望が持てれば、日々の気持ちの持ちようも変わってくるはずです。
初任で教員を辞めたいと思ったときにすること2 転職活動をする

もう一つは、教員でなくても自分が輝ける場所があることを知る、
受け皿をつくっておくということです。
そのために、転職という選択肢をいれておくのも1つです。
実際に転職はしなくても、
他の仕事を視野に入れる転職活動は、やってみて損はありません。
そして、転職する/しないに関わらず、「転職エージェント」に登録することをお勧めします。
転職エージェントとは
転職エージェントとは、自分が希望した転職条件にマッチした就職先を紹介してくれるサービスです。
また、社員の人(エージェント)が、求人の細かい説明をしてくれたり、
職務経歴書の書き方を教えてくれたり、面接のアドバイス等をしてくれます(もちろん、こちらが希望した日時に)。
教員の中には、学生時代から教員一筋で就職活動をしている人も多いと思いますので、
一人で転職活動をするのは他の人より大変だと思います。
普段残業ありきの仕事をしていると、転職活動の時間を取ることも難しいと思います。
それを少しでも楽にしてくれるのが転職エージェントです。
利用は無料です(転職エージェントは求人広告を出している企業からお金をもらっているので)。
教育関係の仕事が探せる教員向けの転職エージェント
「転職エージェント」と検索すると、
数多くのサービスが出てきてどれを利用すればいいか迷う人も多いと思います。
ここで1つ、お勧めの転職エージェントをご紹介します↓↓
「教育転職ドットコム」は、教育業界に特化した転職エージェントです。
塾の講師や教室長、
発達障がいの生徒を支える児童指導員、
幅広い世代への研修講師などの仕事があり、
教員の経験を活かせる仕事を多く紹介してもらえます。
初めての転職で不安な先生方も、最初の一歩として踏み出しやすい転職サービスです。
登録は無料ですし、特にデメリットもないので、忙しくて時間のない人におすすめです。
初めて転職エージェントを使った感想
ちなみに筆者も当時利用していました。
最初メールでやりとりし、夏休み期間に来店しました。
そこで担当者の方と面談をしたのですが、なんとその担当者の方が、元教員の方でした!
なので、教員の話にはすごく共感してもらいました(営業スマイルでないと信じたい笑)。
どうやらその方も教員を2年間やってみて自身には合わないと思い、
今の仕事に転職したと言っていました。
仕事ぶりを見ると、忙しいながらもイキイキと仕事をされていました。
しかも地元が近く、共通の知人がいたことで話が更に盛り上がりました。
また、教員から他の職業に転職することなんてできるかな?と思われている方もいるでしょう。
そのような疑問にお答えするよう、筆者の体験を交えて別記事を書いておりますので、
こちらも合わせてご覧ください。
まとめ|何かしら行動してみる

教員を辞めたいと思った時にやることとして、
- 信頼できる人に不満を聞いてもらうこと
- 転職活動をしてみること
をおすすめします。
どういう選択をするにしろ
自身がイキイキと仕事ができる職場に身を置いてもらいたいなと思います。
実際に転職活動をしてみて、
教員以外にもいい仕事が見つかったら、
そちらに進むのも1つだと思います。
また、いざ転職が決まって職場を離れるとき、
自分から退職の話をするのは気が引けるかもしれません。
そのような方は退職代行サービスを使うといいかもしれません。
今は何社かが退職代行を行っていますが、代表的なものを一つご紹介します↓↓
「退職代行ガーディアン」は、東京労働経済組合が運営しているサービスです(東京の人しか利用できないわけではないですよ)。民間企業が運営しているサービスよりも安心して申し込める人が多いのではないでしょうか。
料金も29,800円(他と比較しても良心的な値段)で依頼することができ、他の退職代行サービスでみられるような追加料金もないです。電話だけでなく、LINEで相談できることもメリットです。
(パワハラや長時間労働で体を壊した等の、会社都合で退職を考えている場合は、その旨事前にご相談することをおすすめします。)

皆さんの負担が少しでも軽くなれば幸いです。
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